明細書の見方をマスターし、電気料金の仕組みを理解しよう!
毎月送られてくる電気料金の請求額はどのように決まっているのでしょうか?それを知るために、まずは電気料金の仕組みを理解する必要があります。実際の明細書を元に解説していきます!
下記の明細書は四国電力会社と契約しているとあるスタッフの明細書です。赤枠をご覧ください。
主に、電気料金は3つの項目で構成されています。
① 基本料金
基本料金は固定料金として電気を使用していなくても必ず支払わなくてはいけません。基本料金には、契約するアンペア数によって料金が変動する「アンペア制」と1契約あたりの最低料金が決められている「最低料金制」があります。※四国電力は「最低料金制」です。
② 電力量料金
実際に使用した電力に対して支払う代金で、「従量制料金」とも呼ばれています。
基本的な計算方法は下記になります。
1ヵ月の電力の使用量×電力量の料金単価(円/kWh)
また、多くの電力会社が電力の使用量に応じて電力量単価がアップする3段階制度を採用しています。各段階の設定は以下の通りです。
l 第一段階(使用量が月間120kWhまで)
国が保証する最低生活水準を基準とした料金設定(割安)
l 第二段階(使用量が月間121kWh~300kWhまで)
一般家庭のひと月の電力使用量を考慮した平均的な料金設定
l 第三段階(使用量が月間301kWh以上)
少し割高な料金設定
③ 燃料費調整額
燃料費調整制度とは、石油やガス、石炭等の燃料の価格変動に応じて電気料金を調整するシステムのことです。このようなシステムを導入している背景には、世界情勢による燃料価格変動の影響を受けることで、電力会社が大きな損失を被る可能性があるため、燃料の価格変動を調整し、電力会社や発電事業者の経営の安定を図るという目的があります。燃料費調整額については、燃料価格を3か月間の平均価格を基準価格と比較し、その額に応じて電気代が変動して、電気料金に反映されるようになっています。
④ 再生可能エネルギー発足促進賦課金(再エネ賦課金)
再生可能エネルギーの普及のために電力会社が再エネ電力を買い取った費用を社会全体で負担する仕組みのことです。1kWhあたりの価格は決まっており、電気使用量をかけて金額が算出されます。ちなみに、2022年度の再エネ賦課金は45円となっています。
電気料金の計算方法
上記でお伝えした①~④を元に計算されます。以下が電気代の計算式です。
四国電力(最低料金制)の場合
最低料金+(電力量×使用量)+(燃料費調整×使用量)+(再エネ×使用量)
=1ヵ月の電気料金
※上記に書面発行手数料も加わります。
これからも分かるように、私たち自身で唯一変えられる数字が「電力量料金」となります。その他の項目はすでに決まっているため、電気代を削減するためには、”いかに電力使用量を抑えるか”というところがポイントになってきます。
電気代節約ポイント3つ
これまでお伝えした情報に加えて、電気代を賢くする節約ポイントを3つご紹介します!
① 電力の使用量を下げる
電気料金に含まれている項目からも、「電力量をいかに抑えるかが節電ポイントになる」と気付かれた方も多いと思います。つけっぱなしのテレビをこまめに消す、日中は必要のない箇所は照明を消す、待機電力が発生している家電のコンセントを抜く、省エネ・節電モードを使用するなど、日常で電気の使用量を減らす工夫は沢山あります!ぜひ実践してみてくださいね。
② 電力会社の料金プランを見直す
「お得と聞いてなんとなく契約した」という方も、今一度料金プランを見直してみるのはいかがでしょうか?四国電力の場合、おトクeプランという家庭向けの基本プランに加えて、電気契約とAmazonプライムを別々に契約するよりもおトクに利用できる「スマイルAPプラン」というプランもあります!詳しくは、契約している電力会社にお問い合わせください。
③ 太陽光発電システムを導入することで電気代削減!
日常の節約から、さらに節電をしていきたいという方は、太陽光発電システムと蓄電池の導入を検討されるのはいかがでしょうか?これらを活用する最大のポイントは、電気を自家生産できることです!自宅で発電できれば、発電した電力は無料で使用でき、またこれまで買電していた分の電力量も減らすことができるので、電気代の節約に繋がります。
まとめ
今回は、電気料金明細書を元に、明細書の見方や計算方法についてご紹介させて頂きました!最後にご紹介した節電方法については、今後、季節ごとや場面別(キッチンやお風呂場等)の節電方法をご紹介していくので、ぜひご覧頂けると嬉しいです!
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