吉野川市の平均年収を参考にした注文住宅の建築費用を考えてみよう
地域全体の建築費用とともに気になるのが、世帯の収入に対してどのくらいの費用を建築費にあてれば良いのかという点ではないでしょうか。
吉野川市周辺エリアの平均世帯収入
徳島県の世帯収入の平均を確認してみましょう。先ほどと同様、2022年度の「フラット35利用者調査」のデータを参考に紹介します。このデータによると、
徳島県の世帯収入の平均は約559.8万円でした。全国の世帯収入の平均は約659.5万円だったため、全国の平均世帯収入に比べ100万円程度低いことになります。なお、世帯収入は400~500万円の世帯が最も多く、約36.8%を占めています。そのほか、世帯収入が200~300万円、300~400万円、500~600万円、700~800万円の世帯がそれぞれ約10.5%でした。
参考元:住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)|フラット35利用者調査 2022年度集計表 土地付き注文住宅
吉野川市周辺エリアの世帯収入に対する建築相場は?
住宅の建築費用は、一般的に年収の5~6倍までが理想と言われています。これは、住宅ローンを組んだ場合に、無理なく返済可能な予算の目安です。例えば
年収が500万円の世帯の場合、建築費用の目安は2,500~3,000万円になります。徳島県の世帯収入の平均は約559.8万円であるため、建築費用の目安は2,799~3,358.9万円になります。しかし、これはあくまでも目安にすぎません。子どもが多い世帯は、その分生活費や教育費がかかるため、建築費にかけられる費用は低くなります。また共働き世帯の場合は、どちらかが働けなくなったときのことを想定する必要があるでしょう。各家庭の事情を数年後、数十年後まで考慮し、じっくり検討することが大切です。
>>参考コラム:吉野川市は子育て支援制度が充実!特徴や手続き方法などを詳しく解説
吉野川市周辺エリアにおける住宅ローンの返済額
ここでは、吉野川市周辺エリアの住宅ローンの返済額を紹介します。2022年度の「フラット35利用者調査」によると、徳島県における機構からの借入金額は平均3,057.3万円でした。また同データから、住宅の購入価格に対し、平均約84.6%を機構買取・付保金でまかなっていることも分かります。
こちらの情報を基に、住宅ローンの返済額をシミュレーションしてみます。
借入金額:3,057.3万円
返済期間:35年
返済方法:元利均等返済
ボーナス払い:なし
適用金利:1.83%(全期間固定金利型)
上記の条件でシミュレーションすると、
住宅ローンの月々の返済額は9.9万円になります。この場合、総返済額は4,143万円です。
なお徳島県の返済負担率は23.4%と、全国の返済負担率25.6%よりも低めです。返済負担率とは、年収に対する住宅ローンの返済割合のことで、金融機関によっては住宅ローン審査の際に重要視するところもあります。返済負担率の割合は、手取り収入に対して20~25%が理想です。無理のない返済計画を立てるためには、返済負担率にも考慮しましょう。
参考元:住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)|フラット35利用者調査 2022年度集計表 土地付き注文住宅
注文住宅を建てる際の諸費用の目安
注文住宅を建てるときには、建物本体費や土地購入費以外に諸費用がかかります。注文住宅の場合の諸費用は、税金や手数料などのことで、建物本体や土地購入費の合計金額に対して10~12%程度の金額です。項目によっては住宅ローンには組み込めません。
諸費用に組み込めるものには、建築請負契約や売買契約の際の印紙税、住宅ローンを組む金融機関に支払う手数料や住宅ローン保証料などがあります。含められないものは、不動産取得税や固定資産税・都市計画税などがあります。諸費用を含めて住宅ローンを組むと、その分の返済額が増えるため、自己資金でどこまで支払えるのか、よく検討しましょう。
3,000万円程度で建てられる注文住宅はどんな家?
徳島県の注文住宅の建築費は、平均2,882.6万円でした。建築費に約3,000万円かけると、どのような住宅を建てられるのでしょうか。以下の表にイメージをまとめました。